平成28年2月定例会 3月8日

◆(坂野公壽君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、質問をさせていただきます。
 本会議、今議会の最後の個人質問なので、よう聞いておってちょうよ、目を覚ましてよう聞いておってちょうだい。
 市長さんの来年度予算提案説明の中では、いじめ対策、なごや子ども応援委員会、発達障害者対応支援員の配置など、働くお母ちゃんにとって最高に手厚い体制づくりをやっておられます。
 また、地域住民が互いに助け合い、安心して暮らせる福祉まちづくりとして、医療、介護、生活支援など、一体的に提供できる地域包括ケアシステムの推進を提案され、少子高齢化対策は、市長の好きな全国一を目指し、着実に前進させようとされていることは大歓迎であります。
 また、市長は、世界中からたくさんの人々に訪れてもらえる魅力ある都市へ今こそ変貌を遂げなければならないと言われております。東京オリンピック・パラリンピック、リニア新幹線の開業を控え、日本が世界から注目されるこの機会を逃すことなく、日本一魅力ある都市を掲げ、今後の名古屋市政のかじ取りに当たると決意を述べられておられます。私もそのとおりだと思います。
 しかし、それを実現するための具体的な施策を見ると、国際的都市間競争に勝ち抜き、世界の主要都市にふさわしい都市機能を高めるために、名古屋駅周辺の市街地整備、名古屋駅ターミナル機能強化、栄まちづくりプロジェクト、久屋大通公園の整備、港・水辺の魅力向上、金城ふ頭駐車場整備などを挙げておられますが……(「天守閣」と呼ぶ者あり)また後で言うで黙っておりゃあ。地域としては、広い名古屋の中で、名古屋駅、栄、金城ふ頭のみであり、しかも、まだまだ計画段階であります。
 そして、局割りの主な施策の一覧に掲載されているこれからのまちづくりに関連した調査項目を見ても、新たな路面公共交通システムの検討や都心部幹線道路の歩行者空間拡大などの検討など、将来のまちづくりに関する調査はこれだけで、いかにも寂しい。名古屋のまちは、都心だけがよくなれば、市長の言われる世界からぎょうさんの人々に訪れてもらえる魅力ある都市になるでしょうか。甚だ疑問です。
 私は、名古屋は、今まさに正念場を迎えていると思います。今後、急速な少子高齢化がこの名古屋でも予想される中、人口は今がピークであり、数年先には名古屋第二環状自動車道の完成、2020年のオリンピック、2027年のリニア中央新幹線の開通とめじろ押しであります。名古屋にとって絶好のチャンスのときではないでしょうか。今こそ大阪を抜くぐらいの気概を持ってまちづくりに邁進すべきときであります。
 しかし、具体的な施策となると全く迫力がありません。まちづくりとは、名古屋、栄の都心部、ここで言うでな、市長、名古屋城木造天守閣だけ実施されれば、名古屋のまちづくりは終わるのでしょうか。どうしてこうなるのか。つまるところ、今後の名古屋のまちづくりをどうしていくのかの哲学、大計がないことに問題があるのではないかと考えます。
 ハード面から名古屋のまちづくりを所管するのは住宅都市局ですが、その住宅都市局が平成23年12月に策定した名古屋市都市計画マスタープランがあります。この名古屋市都市計画マスタープランは、2020年を目標年次に名古屋市のまちづくりの基本方針を定めたものでありますが、その内容を見ると、東京オリンピックも、リニア新幹線も、名古屋第二環状自動車道の完成も何も想定していない計画の内容で、もはや時代にマッチしていないのではないでしょうか。
 少なくとも、市長が、日本一魅力ある都市にするんだと決意されるのであれば、そのハード面から支え、実現させるためのまちづくり計画があってしかるべきだと思います。これは、住宅都市局の重い使命ではないでしょうか。
 そこで、住宅都市局に2点お尋ねします。
 第1は、まちづくりとは都心部だけ実施すればそれでよしとしているのか、周辺部のまちづくりをどのように考え、また、都心部との調和をどう図っていくべきと考えているのか、お伺いします。
 2点目は、市長が言われるような、名古屋が日本一魅力ある都市になり、国際的な都市間競争を勝ち抜くためには、時代にマッチしていない名古屋市都市計画マスタープランを改定すべきと考えるのかどうか、また、そのときには、住民に名古屋市民でよかったなと思われるような夢と希望を与えられるまちづくりプランを策定するべきと考えるのか、御所見を伺いたい。
 次に、市民の夢と希望を与えるアジア競技大会の誘致についてお尋ねします。
 市長は、過日の本会議で、市長提案説明の中で、東京オリンピック、リニア新幹線の開業を控え、日本が世界から注目されるこの機会を逃すことなく、日本一子供を応援するまち名古屋、日本一魅力ある都市を掲げ、今後も市政のかじ取りに当たり、粉骨砕身の努力を傾注してまいりますと表明されております。
 愛知県は、平成28年度予算において、国際的スポーツ大会の開催可能性に関する調査費用として1200万円を計上し、アジア競技大会のほか、世界陸上競技選手権大会、世界水泳大会、世界フィギュアスケート選手権などの国際大会の過去大会開催地条件、県内施設に関する調査などを実施すると言われております。本市においても、瑞穂競技場などの改修を来年度予算にも計上し、競技施設等の充実を図っておられます。
 私は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの誘致決定のニュースを見たとき、何とすばらしいことかと感動を受けた一人であります。1964年の東京オリンピックのときには、私は高校3年生であり、同級生が聖火ランナーとして聖火を掲げて元気に走っていたのが鮮明に思い出されます。次回、2018年、ジャカルタで開催される第18回アジア競技大会後には、2026年第20回大会の開催地が決定されると思われます。
 そこで、市長に、夢と希望の持てる大名古屋の一大イベントとして、アジア競技大会の誘致を県とともに推進されるお考えはあるのか。市長、お答えください。
 これで、第1回目の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)

◎市長(河村たかし君) アジア大会でございますけど、わしは賛成なんだけど、何といったらええか、オリンピックで、すかたん食ったときのショックが、テレビでソウルと言ったやつですね、あれが耳の中に残っておりますので、なかなかトラウマからちょっと逃れられぬということと、もう一つ、私からすると、こういうイベントというのは非常に重要なんだけどね、実は。イベント・オリエンテッド・ポリシーというんですけど、イベントをやりながら政策を引っ張っていく。だけど、やっぱり今言ったような子ども応援委員会とか、文化のシンボルとしては名古屋城だとか、それから、大きい国際展示場だとか、そういうちゃんとやっていくというのが非常に意外と外見と違いまして、そういう気持ちは非常に強いもので、そちらのほうを強調してきましたけど、みんなで楽しむというのはどえりゃあええことだもんで、これは県と一緒にアジア大会、もうちょっと先になると思いますけど、やれるように努力していきたいと思います。
◎住宅都市局長(黒田昌義君) 住宅都市局に、市民が夢と希望を持てる名古屋のまちづくりにつきまして2点お尋ねをいただきました。
 まず、周辺部におけるまちづくりに対する考え方についてでございます。
 急速な少子高齢化の進展による人口構造の大幅な変化、リニア開業などを契機とする大交流時代の到来など、本市を取り巻く社会経済情勢が大きく変化する中、将来を見据え、今、名古屋のまちづくりに必要なこととして、都心部で進めております数々の再開発プロジェクトにつきましては、名古屋都心の活性化にとどまらず、リニア効果を広域に波及させ、中部圏全体の魅力向上につなげていくことを強く念頭に置いているところでございます。
 また、周辺部で進めておりますまちづくりにつきましては、これまでの計画的な土地利用を踏まえ、安全・安心で快適な暮らしを進めるとともに、生産性向上に資する産業都市としての基盤整備を進めているところでございます。
 とりわけ、周辺部において、例えば、南陽地区では、従来から良好な都市農地として維持保全がされております市街化調整区域については、都市農業の安定的な継続を図り、農地の持つ多様な機能を生かした良好な都市環境の形成を進めることが基本であると認識しております。
 一方、名古屋都市圏の広域ネットワークを形成しています名古屋環状2号線のインターチェンジ供用に向け、物流拠点として機能できる環境を整えることも、産業都市としての基盤整備における課題であると認識しており、これを踏まえ、今般、開発許可の規制緩和を行い、一定の基準を満たす物流施設の立地や工場の用途変換を認める方向で検討を進めております。
 名古屋の周辺部、とりわけ南部、西南部には、市街化調整区域の占める割合が高いことから、地域の皆様の声を十分受けとめ、関係局とも連携しながら、都市農地としての機能維持と土地利用の可能性とのバランスを図りつつ、将来のまちのありようについて議論を進めてまいりたいと考えております。
 次に、名古屋市都市計画マスタープランの改定についてでございますが、現在、2020年、平成32年を目標に取り組んでおります現行のマスタープランの改定に向けた議論にとどまらず、リニア時代を先取りし、将来を見据えたまちづくりの検討を、国、近隣自治体、そして、まちづくりに一生懸命取り組んでいらっしゃいます市民の皆様の御意見をいただきながら、東京、大阪に負けない気概を持って取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。
◆(坂野公壽君) 市長、ありがとうねと言いたいけど--と言いたいけど、午前中の質問の中でもあった県の体育館の話、それと一緒じゃないきゃあ、これ。県がやるよと言っておるやつ。だけど、一番問題は、市長、おまえさんと知事が仲ええかどうかが一番の問題であって、そして、それぞれの行政同士、職員が仲よく、大愛知、大名古屋というなら、仲よく手を携えて県と市が両輪で前へ進んでいくこと。市長は、何でもかんでも天守閣だけ、本丸御殿と天守閣ができやええと言うけれど……(「まず」と呼ぶ者あり)まずもヘチマもない。まずは、やっぱり県がアジア大会について、調査をしてやれるかどうかということを調べると言っておる。そして、うちは、先ほども言ったように、瑞穂運動場の改修もやると言っておるんでしょう。ということは、だんだんだんだんとアジア大会の会場になってくるような状況をつくっていくというなら、もっと仲よく手を携えて、ぜひ、東京に負けておっていかぬと言っておるなら、東京を敵視しておるぐらいなら、市長、知事と二人が仲よく、ぜひ第20回アジア大会の開催地になれるよう努力していただくことを強く要望しておきます。
 それから、住宅都市局長さん、大変えらい答弁をもらったけど、何だかかんだかわからぬ--何だかかんだかわからぬ。今のマスタープランはいつできたものでしょうか。マスタープランの前に何があるでしょうか。基本構想というやつがあるわね。都市基本構想というやつがあると思うんだけど、それはいつできたのでしょう。これは今の局長さんではわからぬだろうで、所管の田宮副市長さんならよく御存じだろうと思いますので、そこからお答えください。
 ちょっとごめん、名古屋市基本構想が問題でした。
◎副市長(田宮正道君) 申しわけございません。昭和52年かと思います。ちょっと1年ぐらい違うかもしれません。申しわけございません。
○議長(藤沢ただまさ君) およそ昭和52年ごろということですね。
◆(坂野公壽君) 52年。今から何十年前、まさに40年近いという前じゃないきゃあ。そのときは、名古屋の都市をどうしていくかという基本構想でした。それがもとで今までこういうプランができてきておるけど、その当時は少子高齢化なんてやつも一つも入っておらなんだ。どんどんどんどんふえてきて、名古屋のまちはもっとようけ人口が多うなるよ。今でこそ229万人だと言われるけれども、どんどんどんどんふえていく話。だけど、名古屋だってこれからちょっとたったら減っていくよといって、当局も言っておるんでしょう、そうやって。そういう中の構想で、それをもとにして今日のマスタープランをつくっておることがいいのかどうか。40年近くなってきた構想の中身から見直して、新しいマスタープランをつくるのか、つくる意思があるのかないのか教えてちょうだい。これは住宅都市局長だ、偉い様ではいかぬでな。
◎住宅都市局長(黒田昌義君) 御質問いただきました現在の都市計画マスタープラン、平成23年に策定をしております。目標年次、平成32年なんですが、その策定当時と比べまして、リニア中央新幹線の問題・プロジェクト、また、国の制度もたくさん変わってきております。そうした名古屋市の周辺の経済情勢、また、国の制度の変更、こうしたものも踏まえながら、改定に向けた議論をこれから始めていきたいと思っております。
◆(坂野公壽君) それで、私が言いたいのは何かといったら、あえて名古屋城の天守閣も市長が言えと言ってござるで言うんだけど、そうじゃない。何が言いたいかといったら、ここのマスタープランの中に書いてあること、農振地域のところは緑と環境を守ります、都市農業を守りますとしか書いてあらせぬだわ。それ以上のことを40年前も今も同じこと。だったら、住宅都市局長さん、悪いけど、どうやって都市農業を守るのか、住宅都市局として教えてちょうだい。
◎住宅都市局長(黒田昌義君) 都市農業、南部地域、調整区域が非常にたくさん含まれておりますが、都市計画区域の中では、議員御案内のとおり、線引き、いわゆる市街化区域と市街化調整区域の区域区分がなされております。
 これにつきましては、名古屋を含みます都市計画区域、これは全体が8万ヘクタール、そのうち名古屋市は3万2000ヘクタールを含んでおりますけれども、名古屋市としましては、市街化調整区域につきましては、優良な農業生産基盤であるということ、また、すぐれた自然景観や田園的な風景、また、自然環境が豊かな地域であるということで、短期的な視点ということではなくて、優良な農地が存在するというこの地域を前提としながら、これは大きな名古屋市の資産であるというふうに認識しておりますので、長期的な視点を持ちながら、その保全、また、先ほど申し上げましたけど、名古屋環状2号線という新しいインフラができることに伴う可能性ということも、バランスをとりながら検討していきたいなと考えております。
◆(坂野公壽君) 格好いいことを答弁してみえる。今の302号、環状2号線が開通する、3年ぐらい先には開通、インターもできる。インターから5キロ圏内は、農振地域だって物流のものなら何でもオーケーよとか、あるいは今まで工場だったやつ、閉鎖しておる工場だって別のものに変えることはオーケーよと、こう言うんだわ。我々のところは、分家をつくるのにもなかなか難しい話を今までずっとしてきて、法律だから、ことしの4月1日からそれで許してやると、こういう話が、幾ら法律かもしれぬけど、何で我々は今までこの長い期間苦しめられてこないかぬの。
 都市の農業だって、都市農業はええよ、市街化区域の中の農地だっていっぱいある。その人たちは、生産緑地指定を受けて、安い固定資産で払って持っておるけど、俺たち、固定資産税を払わぬかもしれぬ、ちょこっとしか払わぬかもしれぬけど、一切ほかのことにも変わっていけぬ。
 この議員の皆さんが70、あと4人ござるけど、名古屋市内に調整区域と市街化区域とある。市街化区域は、今言ったような農地、だから、栄の真ん中にはないけれど、もうちょっと離れたら幾らでもある--幾らでもある。その拠点が、我々南陽地域は350ヘクタールぐらいそういう網にかぶっておるんだわ--網にかぶっておる。それを今までずっと網をかぶせてきて、それはインターができたら5キロ圏内、9メーター以上に面しておる田んぼは自由に開発してよしと。こんなことがこういう都市計画の中であっていいかどうか、市長、どう思いやあす、答えてちょう。
◎市長(河村たかし君) 確かに、この間、坂野さんと南陽町で一杯飲んだわな。あのとき、何人かござってよ、みんなでやっておって、わしもショックを受けたのは、皆さん、誰が言ったということはないけど、あそこら辺はやっぱり水の里山とかなんとかいって、日本最大の都市内の田んぼなんです、300ヘクタール。そういうのを大事にしていこうという流れだで、そうかと思ったら、やっぱり大変苦しいもんで、市街化区域に変えて、やろうじゃないかという声も出てきて、ほうかと言って、一杯飲みながらですけど。そういう話だで、一遍、坂野さん、ほんだで、地元の人がやっぱり主体的に考えないかぬで、これ。わしはわしで積極的にやりますで。
 だけど、南陽町から西のほうのこともあることはあるけどな、ずっと木曽川まで、あることはあるけど。一遍、何年前につくった都市計画みたいなものはあんまり、そんなものにこだわっておると大抵うまいこといかぬのですわ、実は。俺が言ってはいかぬけれども、そういうことでしょう。ほんだで、一遍またみんなでどうやってやったら、地元主体で提案してくれなあかん、やっぱり。
◆(坂野公壽君) 今、市長言われた、本当に苦しんでおる。全部農地を手放して離農した人たちも出てき始めた、出てきた。だけど、片方、道路を挟んで北のところに市街化になって持っておる人は、ちょこっとのところ、畑も田んぼもつくらぬでも人に貸したったら、地代が入ってきて、ゆくゆくとやっておる。だけど、田んぼは1反に10俵とれるかとれぬか、1万数千円の米で、全く苦労して、名古屋市民が緑の豊かなと格好のいいことばっかり言っておってもらうなら、必ずそれにみんなを、229万人の市民で助けてもらって、大公園というようなことになっていくならこれは別だけど、なかなか都市農業で生計を立てておる人は、ござらぬとは言いません、何十軒かはあるけど、現実はあるけど、みんなが何ともならぬで米をつくっておると、こういうこと。そういうことを市民の皆さん方にわかっていただき、こういう都市計画を決定することは、緑政土木局で変えれぬのだわ--緑政土木局で変えれぬ。住宅都市局しかやれぬのだわ。そういう地元の声をいかに我々が言うか、そして、議員の皆さん方に納得していただいて助けてもらうことをやらないと俺の立場もない、そうでしょう。
 今あそこにもなごや農協の偉い人もおるんだ。けれども、なごや農協だって、どんどんどんどん皆さんが農業から離れて米づくりをやれぬ、そうしたら、中間管理機構などというものもあって、どうやってこれからしていこうと思って、農協だけでもできぬ。そんなところをまとめて、今言ったように、市長、腹をくくって都市計画を変えていただくことを強く要望して、終わります。(拍手)